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編集長のジャストフィーリング 〜株式投資がエンターテインメントになる時代が来た〜

東京IPO編集長 西堀敬

先週の木曜日に名古屋の日本オプティカル(2680.JQ)本社にて女性だけを対象としたIRセミナーを開催した。当日のアジェンダは、筆者の講演、日本オプティカル長村社長様の会社説明、カクテルパーティおよびプレゼント抽選会と続いた。

すでにIR会社説明会を40回以上開催してきたがこの日だけは例外的な参加率となった。通常の参加状況は参加申込者の三分のニ(65%)程度であるが、今回はなんと85%の参加率となった。

今回は会社帰りに気軽に立ち寄れる開催会場のロケーション、時間帯、最後にカクテルパーティとプレゼントとくれば女性の参加意欲をそそるのは当然ともいえる。しかしながら、テーマが株式投資セミナーとIR会社説明会という堅苦しい話が2時間もあるとなると、ひと昔前ならきっと半分の人も集まらなかったのではないだろうか。

春先に大阪でIR会社説明会を開催したときの話であるが、某社の社長がプレゼンテーションをしているときに、一番前に陣取った年配の男性グループのことがずっと気になっていたらしい。プレゼンテーションが終わり控え室にもどるや否や社長が口を開いた「西堀さん、世の中は変わりましたね。株式投資はエンターテインメントになってきましたね。」と話された。

つまり、週末の時間の使い方が変わってきたということだ。以前なら年配男性の週末はゴルフ、釣り、スポーツ観戦、競馬、競輪、人が集まればマージャン、ちょっと粋な人は観劇などに出かけていたことだろう。ところが、平日の時間の延長線上で週末も時間を使える娯楽、それが株式投資となってたきのだ。 最近定年退職された年配の方々は、体力、気力、知力、そして資金力と四拍子そろっている。となると、まずは退職金を増やすこと、そして自らの知力を衰えさせないとなると、身近な存在としてネット証券を使った株式投資というソリューションが浮かび上がって来る。 

最初は「お金を増やす」ということを目的に株式投資を始めるのであるが、メディアが村上ファンドや100億円を稼ぐサラリーマンファンドマネージャーなどを取り上げて報じることにより人生まだまだと思っている方々の知的好奇心はますます高まってくるのではないだろうか。株式投資は組織に属して行わなくても、自らがリスクを取ればあとは自らの判断のみとなってくる。

女性に目を向けると、やはり女性のほうが生活感をもちながら将来を考えているといえる。男性は見果てぬ夢を追い求めて、いつかは大成功する、という野望を持ちたがるものである。女性はその対極でこつこつと積み上げ型の人生設計をする人が多いのではないだろうか。従って、不透明な時代であればあるほど将来に備えるための資産形成、資産運用というテーマが重要となってくるはずである。会社帰りの習い事が「着付け・茶道・フラワーアレンジメント・・・・」であった時代は終わろうとしているような気がする。

このように考えてみると、株式投資はもはや証券会社の敷居が高くて取引にハードルがあった時代は終わり、誰でも手軽に気軽にできる知的エンターテインメントになったのではないだろうか。ネット証券会社によっては10万円以下の売買は手数料フリーのところもある。お正月のお年玉で株式の売買を始める小学生も出てきたようだ。 まさに、株式投資はエンターテインメントの要素を高めてきたのではないだろうか。

東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

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