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新規公開株式情報の東京IPO
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夏には格別の暑さが
  日系投資会社在籍 P.N.候鳥(わたりどり)
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6月17日で終わる第3週の投資主体者別売買統計までが公表された。ジャスダック市場の統計によれば、個人の買い株比率は84.2%。80%台載せがこれで3週間続きとなった。3週間連続でこの水準が続いたのは初めてのことだ。

6月に入ってからのジャスダック市場で、売買代金で最も少なかったのは8日の549億円、多い日は17日の982億円だった。6月第3週の平均売買代金は824億円で、水準が上がってきている。

6日移動平均で見た売買単価は月初こそ797円だったが、第3週末は317円。5月を通して1000円台に乗っていた個人の平均売買単価がこの水準にまで低下してきたのは、市場で個人のシェアが急速に高まったからだ。個人がこれだけ大規模に参入し、主に低位株を買って来た状況が示唆しているのは、ジャスダック市場が個人資金の運用市場として定着化してきたことだろう。

6月公開のIPO銘柄全体の平均公募価格は、1売買単位では50万円になる。他方でジャスダック市場の平均売買単価が300円台にまで下がっている現実は、投資家の関心がIPOだけに向かっているわけではないことを示唆している。少なくとも、平均売買単価が高いIPO銘柄の人気を薄めてしまうほどの売買が他の銘柄で生じている。IPO銘柄だけが高い人気を集めていると考えるのは誤解である可能性がある。現状は、IPOを含む新興小型株への人気が高く、その人気を生んでいるのはIPOだけに依存しているわけではなさそうだ。

日銀の資金循環統計によれば、国民の個人金融資産は1400兆円を回復した。その資金の54.8%は預貯金になっていて、株式は8.6%でしかない。合衆国では預貯金が13.2%で、株式は34.2%にもなっている。

我が国では株式の配当利回りが10年債利回りを上回ってきた。高配当銘柄で運用する投信の設定が急増している。利回りを意識する人は多いわけだ。とすれば、低位小型株への人気は、一部の投資家が利回りと値上がり益の双方を狙った投資を活発化させていると解することができる。背景と傾向を考えればIPO人気の形を取った株式の盛り上がりが夏場も続くと考えられる。
   
日系投資会社在籍 P.N.候鳥(わたりどり

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