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編集長のジャストフィーリング 〜時機到来か〜

東京IPO編集長 西堀敬

 

今日の株式市場は日銀短観の発表を受けて前日比でやや小高く始まったが9時30分頃から失速が始まり、大引け前日比314円安で終了した。

この背景は、昨日の米国FOMC声明で利上げ停止観測が台頭し、米国の政策金利であるFFレートが今後は上昇しないと市場は見たようである。その結果、日米金利差の拡大が見込めないとし、外国為替は円安トレンドが反転し東京市場で夕方には118円台に突入してしまった。

為替相場が円高へのトレンドチェンジとみた投資家は相場の転換点とみて総売りに出たようである。時価総額が大きくTOPIXに大きな影響を与えるCORE30を構成する銘柄は3銘柄(ヤフー、松下電器、日産自動車)を除いて値を下げている。

そんな中で目を見張るべき事象がある。

東証マザーズ指数が前日比で25.26ポイント上昇したのである。

今年の年末はIPO銘柄への投資はダメかな?と思っていたが、先週金曜日あたりからマザーズ指数が動き出した。

「やっと時機が来た!」というのが本音のところだ。

12月に入ってからのIPO銘柄の初値騰落率は例年どおり公募価格比で2倍未満の銘柄が続出しており、上場後もまだまだ買い込まれていない銘柄もあるようだ。

年内上場予定のIPO銘柄のブックビルディングも今週中には終了し、証券会社に拘束されていた資金が一気に新興市場に流れ込んできているようである。

また、ジェイコム株の一連の騒動が良くも悪くも個人投資家の懐を潤す結果となり、ここで得たキャピタルゲインもIPO銘柄群に向かいそうだ。

読者の皆さんが強気になれる過去のIPO銘柄への投資のパフォーマンスをご紹介しておこう。

11月、12月のIPO銘柄で初値騰落率が20%未満の銘柄すべてに初値で投資して3ヵ月後に売却したとしたら

2003年は13銘柄で平均40%上昇

2004年は14銘柄で平均34%上昇

となっている。

今日現在で1月のIPOはまだ発表となっているものはない。年初のIPOが始まるまでの期間は、過去と同じように11月、12月のIPO銘柄物色が1月いっぱいは続くと予想される。

内需、輸出関連の大型株は一服しそうであるが、IPO銘柄で年初に向けて一儲けできるチャンス到来したと見るべきではなかろうか。

東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

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