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新規公開株式情報の東京IPO
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資本の歪みを利用する。
〜ソニーコミュニケーションネットワーク(3789・東証M)〜
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)

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皆様、色々な事情で、今週は水曜日の登場となりました。
月曜とは違い、週末の日経新聞の記事と被らないよう気を使わなくて良いので
何となく気分が楽です。

唐突ですが、タカラバイオバブルを覚えておりますでしょうか?(便宜上バブルですが、ブームでも構いません。)
ずいぶん前のような気がしますが、まだ1年も経っていない、あのタカラバイオです。
驚異的な回転率に振り回されたことは忘れられません。

あのバブルは、あまりに高騰したことで、親会社である宝HDの時価総額を超えてしまう「資本のねじれ」が生じ、宝HDまで急騰したところで終わりを告げた。
そんな風に覚えております。

その後も、フジテレビとニッポン放送で「資本のねじれ」が大きく取り上げられたこともあり、親会社と子会社の関係というのは広く理解されるようになっているでしょう。

この時点で、「ああ」と思った方もおられると思います。
そうです。12月20日新規上場のソニーコミュニケーションネットワーク(以下SCN)です。

この会社は、SO-NETというプロバイダを事業として行っておりますが、同時に非常に優秀な会社を抱えております。

新興市場に上場するソネット・エムスリーとDeNA。
SCNはソネット・エムスリーの60%、DeNAの20%の株主です。

平たく言いますと、SCNを1株持つことは、ソネット・エムスリーを0.6株、
DeNAを0.2株保有するのと同じです。

さて、ここにどのような資本ねじれがあるかと言いますと、

実は、新規上場を果たし、気配を切り上げている本日、初値を付けるちょっと前まで

SCNの時価総額 < ソネット・エムスリーの時価総額×60% + DeNAの時価総額×20% でした。

初値を付けた瞬間、2社の時価総額を差し引いたSCNの価値は非常に僅かなもの。
「えっ、そこで良いの?」とか思ってしまったほど。直近IPO銘柄が爆騰している現状もあり、そのままS高。

SCNがソネット・エムスリーとDeNAの株主であることは知っていても、資本のねじれまでは、意外と知られていなかったのかもしれません。

実は、この「資本のねじれ」は結構前から言われていることでして、SCNが寄りそうなると3秒刻みで買いを入れているヘッジファンドみたいな動きがあったり、当日も不穏な動きが多かったことも事実です。寄った瞬間に、どのような動きが出るのかドキドキしてました。

もうちょっと動きがあると思っていたのですが、意外に静かな終わり方でした。
とはいえ、アイデア自体は幾つかあるでしょうし、しばらく目が離せません。

水曜は、新鮮な話題を新鮮なままお届けできる、という意味では良いですね。
編集長みたいにブログを書くのは、三日坊主には無理ですが。

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)

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