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編集長のジャストフィーリング 〜村上ファンド銘柄を追うと・・・〜

東京IPO編集長 西堀敬

 

先週末から連日報道されている村上ファンドであるが、そのファンドが組み入れている代表的な銘柄の内容を調べてみた。

今週の株価の下げを加速したとも言われている銘柄群であるが、今日の日経新聞に取り上げられていた20銘柄はいくつかの分類に区分けされる。

コード 銘柄 保有% PER  PBR
8040 東京ソワール  12.5 26.7 0.72
9865 日商エレクトロニクス 5.5  19.8 0.74
3881 特種製紙  8.4  41.4 0.75
3750 セブンシーズ 27.0 56.6 0.79
9615 東京美装興業 5.0 20.4 0.79
4652 ウッドランド  34.0 7.8 0.88
9912 ダイワボウ情報システム 5.2 10.9 0.98
9303 住友倉庫 16.3 37.6 1.11
6804 ホシデン 12.4 18.5 1.18
6911 新日本無線  7.5 15.6  1.28
9401 TBS 5.8 40.3 1.51
2204 中村屋 5.8 28.2  1.61
4778 ヒュー・マネジメント 17.3 -- 1.67
3337 サークルKサンクス 5.1 18.0 1.83
4842 USEN 5.2 124.0 1.86
8235 松坂屋 9.9 28.2 1.98
9043 阪神電気鉄道 46.8 46.7 2.82
3351 TRNコーポレイション  20.5  19.2 3.07
2671 エフ・ディ・シィ・プロダクツ 6.6 22.6 3.17
9449 GMOインターネット 7.8 38.3 6.79

筆者の独断と偏見で区分けをすると以下のようになる。

1.村上氏が個人的に親しくしていた企業経営者グループ
・GMOインターネット
・USEN
→あまり割安感がなく、モノを言っている雰囲気もない。

2.再編絡みで先行買付
・阪神電鉄
・TBS
・ヒュー・マネジメント
・TRNコーポレイション
→投資額が大きく、ニッポン放送型

3.土地含み益狙い
・住友倉庫
・松坂屋
・中村屋
→デフレ脱却による再評価

4.完全割安銘柄群
・東京ソワール
・日商エレクトロニクス
・特種製紙
・セブンシーズ
・東京美装興業
・ウッドランド
・ダイワボウ情報システム
・住友倉庫
・ホシデン
・新日本無線
→PBR1.3倍以下銘柄群

5.ちょっと理解に苦しむ銘柄
・サークルKサンクス
・エフ・ディ・シィ・プロダクツ
→絶対的な割安感はないが、PERでみると10倍台で取得か?

株価は先週末から売られ過ぎたこともあり、今日は日経平均株価が下げているにもかかわらず反発しているものも多い。

一銘柄毎に内容を見ると、保有してる理由がそれなりにありそうである。

読者諸氏も、村上ファンド銘柄に学ぶところはあるはずである。

週末の時間のあるときにじっくりと研究してみてはどうだろうか。

え、銘柄がわからない?

先週末からの新聞や今週出ているマネー系の雑誌を読み直してみれば、上記の20銘柄以外にもたくさん持ち株がある。

時間のない方は、5月20日の週間東洋経済で「徹底解明、村上ファンド」という特集号があったのでバックナンバーを買えばいいだろう。

 

東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

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