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新規公開株式情報の東京IPO
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さあ、年末ラリーと行きましょうか。

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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皆様、お久しぶりです。鰊です。秋を通り越して冬まであと少しですね。
高田馬場に「こいずみ」という小さなすっぽん屋があるのですが、今年も楽しめる季節になってきたかと思うと、一年って早いなあと痛感します。
またしても反省しきりの年末を過ごしそうですが。

それはそうと、2006年もあと2ヶ月。笑って新年を迎えるか、「今年こそ!」と辛い思い出を2006年に置いていくか、ここからが勝負所。期待したいシナリオとしては、昨年のように新興市場が年末に爆騰を見せ、一大株式フィーバーの再現なるかというところでしょうか。

とりあえず、現状を分析すると、日経225は2005年5月から始まった上昇相場は、18000円に乗ることなく一巡。7、8月にダブルボトムをつけた後、ゆっくりと戻しましたが、米国株式に追随することなく、高値追いのエネルギー切れ。

一方、新興市場は1年を通して下落。特に高値から下落水準を見るとJQ指数で140→90へ。ヘラクレス指数は4000超えから半分の2000まで下落。昨年末に、雨後の筍の如くだったカリスマ投資家の方々も「2006年で資産を2倍に!」というのはさすがに厳しかったのかもしれません。

特に時価総額が大きな主力銘柄を手掛けていた方(機関投資家含む)は歯痒かったでしょう。楽天、Vテク、テレウェイヴ、インデックス、フォーサイド等々、成長率ファクターがまったく効かなくなった相場に悪材料が加わってしまい、株価が下げ止まらない展開でした。

一方、IPO銘柄は初値まではそれなりに加熱しますが、その後の展開は銘柄によってマチマチ。安心感が全く無い銘柄なので逃げ足も速く、個人的な感想としては「深追いさえしなければ儲かっている方も多そうだなあ」というのが感想です。ミクシィやM&Aのように「これぞIPO祭り」という銘柄から、初値が冴えなかった割に途中からドカーンと強烈に買い上がったJINまで主力に比べればチャンスも多かったのではないでしょうか。仲のよいFMは「しっかり見極めてるな、マーケット」と感心していたので「中長期的に成長が見込める銘柄」には買いが入っていたということでしょう。

では、年末に向けてどのような動きが期待されるのか?

とりあえず大型株には期待薄。「17500円から上はしこりのない真空地帯」「今は外国人が買って、個人の売りが目立つ。これは上昇相場の前に見られる展開」とウズウズしたくなるのですが、如何せんバリュエーション修正が期待しにくいのではないでしょうか?大雑把な感覚では、マクロもミクロも「何番手の企業でも儲かる景気」が終わり、ここからは競争力を高めた企業が買われる流れ。となると国内マーケットでお金が循環することはあっても、指数を押し上げてくれるほどの資金がどこからともなく現れる可能性は低そうです。

例えば、9月〜10月にかけてSUMCO、信越化学等のウェハ系銘柄が上放れました が、指数は横ばいでした。これは、日本に流れているお金の性質が「グローバル投資の一環として日本株を保有しているが、AAのウェイト変更による日本株への待機資金はない」ことを表しているように思います。この地合に変更がなければ、大型株はレンジ相場が続くのではないでしょうか。

翻って、新興市場。こちらは指数の水準でいえば2004年の年末レベルまで落ちています。要するに1年かけた個人投資家ブームの上昇を10ヶ月かけて調整したということです。「あー、俺が生きている間は二度とこの水準では買うことができないんだろうなあ」と思っていた銘柄が安くなっているのを見ると、嬉しいやら悲しいやら。

逆にいうと上昇する余力はしっかり残っているということです。もちろん高く評価された銘柄は値をしっかり保ってますし、バブル気味だった昨年末の水準をベースに考えても意味は少ないですが、銘柄を捜す努力が報われる良い相場ではないでしょうか。

この1年、確かに下げ相場でしたが、数年前に比べるとテクニカルがしっかり効いており、短期で値幅を取りやすくなっていると感じています。バブルとはいきませんが、何かの弾みで需給が崩れた銘柄はきちんと戻ってきてくれるでしょう。キャリアDCやミクロン精密みたいに。

また狙い目なのが年後半のIPO銘柄。初値騰落率が低い銘柄は不当に低評価されている場合もあり、見直し買いが期待できますし、ロックアップがかかっていても半年後には解除されて株価が安定すれば買いが入ります。この辺のロジックは確か編集長の本にも書いてあったような・・・。
特に直近上場の銘柄には化ける可能性を秘めたものが多そうです。

何か今日のメルマガは裏づけのない怪しげな株価分析レポートみたいですね・・・。
疲れてるんでしょうか。


某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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