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編集長のジャストフィーリング 〜株式投資は社会人のリーグ戦感覚で戦え〜

東京IPO編集長 西堀敬

冬のスポーツといえば、私はラグビーを思い浮かべる。

大学生も社会人も1月に日本一を決める試合が行われる。その後に大学生と社会人を交えたラグビー日本選手権で絶対的な日本NO1のチームが決まるのである。

大学生チームは頑張っているもののここのところラグビー日本選手権では初戦ですら突破は難しくなっている。

そんな学生と社会人のスポーツへの取り組みは大きな違いがある。

どんなスポーツ競技も勝敗にこだわるのは当然であるが、学生の場合は負けたら来年がない場合がほとんどである。

同じメンバーで構成されるチームで戦えるのは後にも先にもワンシーズンだけなのである。

従って、勝負へのこだわり方も並々ならぬものがある。 

社会人においてもオリンピックや世界大会など何年かに一度しか試合が行われない場合においても同じことが言えるだろう。

記憶に浅いところでは、サッカーのワールドカップで予選突破の最終戦終了後にフィールドに倒れたまま30分間も涙を流した中田選手を覚えている人も多いだろう。

ここ一番の試合に強い選手やチームもあるが、この試合に負けたらその先はないと考えると緊張度が増して日頃の実力が出ないことがよくあるものだ。 

また試合の戦い方では、トーナメント方式だと1回負けるともうそこですべて終わってしまう。リーグ戦だとたとえ緒戦で負けてもその後の試合で頑張ればまだその先がある。

株式投資においてもおなじことが言えるだろう。 

1銘柄に集中して投資することは学生スポーツやトーナメント方式で試合を行うスポーツに近いものがある。一方、複数の銘柄に時間をおいて分散投資を行うのが社会人のチームやリーグ戦を行うのに近い。

1敗が許されるか、許されないか? そこが非常に重要になる。

負けが確定したゲームでも、得失点差次第では次のチャンスがあると思えば戦い方が違ってくる。リスクをおかしてまで逆転を狙うような無理をするのではなく、深みにはまらないように守ることが重要となってくる。

いくつかのネット証券会社で提供されている取引の手法に「逆指値」なるものがある。これこそ究極のリーグ戦の戦い方であろう。 

思惑がある水準以上に外れたらすぐさま損失を確定させることができるのである。

株式投資の初心者にありがちなことは、絶対に負けたくない(損をしたくない)という強い気持ちである。 あたかも学生が試合に臨むときと同じである。

ところが実際の投資とは勝ったり負けたりで、帳尻がプラスになっていればいいだけのことである。 1戦1戦を大切にしなければいけないが、全勝を目指す必要はないのである。

少しくらい負けてもくよくよせず、負けたときの傷は小さくすることである。

株式市場のトレンドはある日突然変わることがある。 そんなときに自分のポジションがマイナスに転じたら潔く損益を確定させるべきである。

今日の下げがトレンドチェンジであるかどうかは後になってみて分かることであるが、評価損が大きくなってきた人は再度自らの損切りルールを確認してみよう。 

年初から積み上げた損益こそがリーグ戦の結果である。 

スポーツと株式投資の違いは、勝ち負けの勝率よりも得失点差のほうが重要だということだ。

我々はサッカーの中田のように負けたからといってそこで投資を止める必要はない。また次のチャンスを狙えばいいだけだ。

 

東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

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