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2007. 9.10 No.531



『 東京IPOサイトリニューアル 』 

 

「東京IPOのサイトも変わりましたね!」という声を行く先々で聞くようになりました。

まさにそのとおりです。

デザインを変えただけではなくて、コンテンツそのものにも幅を持たせていくことにしました。

その背景は、IPO株の初値騰落率が低くなって儲からなくなった、とか、IPOの社数が少なくなったという理由だけでサイトのコンテンツを変えているわけではありません。

個人投資家の皆さんが本気で「貯蓄 → 投資」に動き出したから我々もその動きに対応したいと考えました。

東京IPOのサイトユーザー数は開示速報サービスを含めると月間で60万人を越すようになってきました。

特に開示速報サービスは株式相場の環境に左右されずに、ユーザー数は毎月着々と伸びております。

IPO株はどちらかというと宝くじ的な要素が強く、一攫千金を狙う人が多かったと思います。

初値次第では数十万〜数百万円まで1単元株で儲けることができたIPO株ですが、最近は初値が常識の範囲内で収まり、上場後の株価動向も過熱感がなくなってきています。

このようになってきたからこそ株式投資は企業のファンダメンタルズをしっかりと見極めて投資を行わねばならなくなってきたのです。

だから開示速報サービスのユーザー数が伸びているのだと認識しています。

一方で、投資の対象は、リスクを取るのであれば、何も株式だけに限定する必要はありません。

個人投資家の皆さんが身近に感じられている投資対象としては外国株、為替、投資信託、不動産などがあると思います。

東京IPOでは、IRセミナーに参加された方々に日本株以外に関心のある金融商品についてアンケートを取りました。

その結果は、
1位:アジア株(中国を除く)
2位:中国株
3位:為替証拠金取引
4位:不動産投資信託
5位:外国株(アジア以外)
6位:投資信託(外国株)
の順に関心を持っていることがわかりました。

日本国内では投資信託の残高が過去最高になっておりますが、 我々のサイトを利用いただいている皆さんは、他人に運用を 任せるだけではなくて、「自らが考え、リスクを取っていく」 タイプの方が多いと分析いたしております。

そのような投資家の皆さんにとって、一番難しいことは 「生の情報を得て自らが分析して如何にアクションするか?」だと思います。

誰かに銘柄と売買のタイミングを教えてもらえば、成功しても失敗しても 何も考えなくて良いわけです。 

でも、そんなことでは常に教えてくれる人が必要となります。

教わるよりも、自分で学べば、誰の助けも必要なくなります。

そのような手法を身につけた人でも、生の情報は必要です。

関西でIRセミナーを開催するときにいつも足を運んでくれる個人投資家の方がいます。

冒頭に始まる講演会はまったく聞かないそうです。 

それは自らの考える相場観や投資手法が崩れるのが嫌だそうです。

個別の企業についてはきっちりと分析するために経営者の話を聞くことは必要だが、ストラテジスト、エコノミスト、株式評論家の話は雑音にしかならないそうです。

その方の運用資産は数億円だそうです。証券界や資産運用の世界には一度も足を踏み入れたことのない人です。

基本を身につけて生のデータを分析する。ここに投資家の真髄がありそうです。

我々の提供している情報はまだまだ未熟ですが、これからもより価値のある情報の提供を目指して行きたいと考えております。

 

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東京IPO編集長 西堀敬  column@tokyoipo.com