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富士通ゼネラルはきつかった…
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)

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こんばんは、鰊です。いつのまにか10月、心は既に鍋モード。
今年も美味しい鍋に出会えることを祈っております。毎年、高田馬場にある「こいずみ」というすっぽん屋が一番美味いという結論になるのですが…。

あと、今さらながらきちんとmixiを初めてみました。東京IPO 鰊の名前で登録してます。特に方針は定めてませんが、非公式ブログのような形になる予定です。半分以上は雑談でしょうけど…

さて、先週の新興市場を中心とした盛り上がりに乗れましたでしょうか?
あれ?パラパラと売りが止まった銘柄がある?と思っているといきなりの上昇。
特に新興市場の主力銘柄は、底練りから一気の上放れでした。

ラッセル/野村プライムインデックスをベンチマークとする国内機関投資家からの買いが入った、という噂が流れてましたが、かなり提灯もついていたようで。

ちなみにラッセル/野村プライムインデックスは、新興市場も含めた日本株1000銘柄、浮動株対応のインデックスです。まだまだTOPIXに比べるとマイナーですが、この指数一つで新興市場も対応できるのは投資家からすると、使い勝手が良いものです。
その投資家が株式の比率を増やしたことが、噂の出所でしょうか。

この勢いがどこまで続くかは分かりませんが、一番美味しいところは終わったと冷静になる必要があると思います。ここからは取捨選択が問われるかと。

そんな中、右斜め45度で突っ走っているのが富士通ゼネラル。
8月末に400円だった銘柄が今や700円目前。

信用取組の妙味もありますが、この水準でもなかなか売りが出ない。
今月下旬にはJPモルガンが大量保有報告書を提出しており、一向に人気が衰えません。

特に9月最終週の動きは圧巻。

寄り付きから値を飛ばし、後場は高値近辺でゆっくり推移する展開の繰り返し。
木曜日は終日横ばいでしたが、金曜日は再度寄り付きから吹き上げる。

630円で寄って、650円まで一気に上げて、その後はじり高。670円でもたついて後場に入るも、きっちり25分足がサポートして、売るきっかけができない。

正直な話、作為的な匂いがプンプンしてましたが、指値の置き方、量が絶妙。

勢いがあってUPTICKが活発なときは、670円近辺に1万株ほどの買い指値を置いてなかなか売り向えないように牽制。

勢いが止まって売り板が厚くなれば、負けじと3万株ほど買い指値を厚くしこう着状態を作り出す。

たまに大きな売りが出ても、5TICKほど下にすぐに買い指値を入れて動きを支える。

これらの一連の動きが、売りの面でテクニカル的なトリガーを引かれないように展開されていました。

5分足のチャートを見れば溜息が出そうなほど奇麗な形で、同じような展開が繰り返されています。

そして最後は上半期末、お約束のお買い上げ。高値更新で締めくくりました。

こう書くと単一プレーヤーの力技のような印象ですが、あくまでイケイケ!ドンドン!の地合の中で売り圧力が少ないことを見越した動きのよう。

売りが無いから買い上げる、買った連中は売り叩かない。
良い意味で買い方の心が一つになった動き。

個人的な経験ですが、一人で無理に買い上げると多くの場合はすぐに反動がきます。

一方、じっくり大量に買うと提灯が付いてくる場面はありますが、後場に落ち着いてあまり反動はなく、良くも悪くも終値が読めます。

そういう意味では、大きな買いプレーヤーがいて、ディーラーが遊んでヘッジファンドが美味しいところを持っていったのかな、なんて思ったりしました。

機関投資家はコンプラ上、このタイミングで買い上がるのは難しいんですよね。証券会社によっては、「マーケット終了○○分前からの発注は受けません」というところもありますし。

何にせよ、10月からどんな動きになるのか、反動が出るのか要注目です。

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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