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さて、来年はどこで働こうか
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)

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あと一か月で2007年も終わります。今年のやり残しがないようラストスパートの準備は如何でしょうか?

私は、例年パチスロの打ち納めを行うですが(普段はほとんどやらないのでわざわざ負けに行く厄落としのようなものです)、友人に誘いのメールを打っていると

「去年の打ち納めって一年も前か?」と軽いショックを覚えました。

北斗SEを打った生々し記憶が残っているのに…今年も早かった…そういえば打ち初めはSHAKEUだったなと…

さてさて私事ですが、無事にボーナスをもらうことが出来そうです。

同業者の声を聞いていると、サブプライムが直撃した証券会社はもちろんいわゆる運用会社も日本株の軟調の影響が避けられず、「去年は勢いあったのになあ」とトーンダウンしているところが多そうです。

フローが減っているのは金商法の影響もありますが。 (せっかく際どいことを書き続けようと立ち上げたミクシィも、金商法のせいで動きにくく、休暇中ですし…)

そもそも運用会社の収入=残高×信託報酬(+成功報酬)となるので、フローが伸び悩み、ファンド残高も株安、円高で目減りしている現状では最初から期待もできません。

しかもファンド残高が減っても、ファンドマネジメントに投入する人的資源を減らすことは難しいので、固定費は増えていく一方。

もちろん私の会社も例外ではありません。
そして私も給料も例外ではありません…

そしていつもボーナスとともに思うのは、「来年はどこで働こうかな?」ということ。

半分冗談、半分本気ですが、要は自分のキャリアを考え直し、運用業界を俯瞰的に調査することで
来年以降にどんなプロダクトがメインになるのか、自分自身がどんな知識を身につけておかなければならないのか、振り返るには良い機会です。

BRICSをドライバにして日本企業も成長を継続できると言われてたのに、アジアでは日本だけが
大きく出遅れてしまった。来年は取り戻せるのか?

ヘッジファンドも数は減っているようでも、大手はしっかり残っているな。

毎月分配型は相変わらず外債投信がメインだけど、さすがに販売余地はないのかな。

コモディティは一つのアセットとして認知された。今後はプロダクト次第かな。

REITはどうなんだろう。利回り重視よりもボラティリティプレイが目立つよな。

歴史的には妥当なキャップレートではあるけど、底というちとレベルには遠いかな。

サブプライムはまだ爆発するかな。外銀は体力あるけど、守りに入ると面倒だな。

そろそろ絶対リターンファンドを本格的に公募投信として拡販できないかな。

何で売れないんだろうな。信託報酬が高いかな。

これだけヘッジファンドが海外に行ってしまったら、オフショアファンドのスキームももっと一般的にならないものか。

市場が軟調だし発注システムは安くならないかな。

先物のナイトセッションやREIT先物が出来れば、もうちょっとデリバティブ人員を増やしても良いかもしれないな。

マクロ指標や個別銘柄の動きとは別にそういったことを考えながらヘッドハンターと「どんな会社がどんなポジションを探しているのか」
「求められているキャリアはどのくらい」と話をすれば、見えないところが見えてくることもあります。

トレーディングという仕事はどこに行ってもできるものの、外部からみて魅力のない人間は会社にとって必要性が低いわけですし、逆に自分の会社がハンティングした場合に、まったくレベルが違うというのではあれば自分の存在価値がないわけで。

言ってみれば、トレーダーにとっては自分自身もトレーディングの対象資産ということです。
さすがに高く売るとか考えませんが、効率的な運用を目指してます。

 

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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