皆さんこんばんは、鰊です。
何故か無性に果実酒を作りたくなる今日この頃。ネットで検索すると出るわ出るわ。無糖のコーヒーリキュールとかまさに自家製ならではですね。葡萄を使ったり、アルコール20%未満のものを作ると酒税法に引っかかってしまうらしいですが…
それはそうと3月のメルマガでREITが割安かどうかという話をしましたが、4月は大きな動きがありました。
まず4/15にタワー投資顧問がジョイント・リートを10%超保有することが判明。次いで4/22にフィデリティがDAオフィスを5.37%、同日のニュー・シティレジデンスの決算にて第三者割当増資で10%超を一気に保有することが発表されました。
この他にもGW近辺から大口投資家と思われる動きがREIT大型銘柄に見られ、サブプライムに端を発した世界経済の混乱の落ち着きとともに、REIT市場にも資金が戻ってきた雰囲気があります。
もっとも、REITだけが戻ってきたわけではなく、銀行や不動産といった現物株式も戻しただけに、もう一度底値を確かめにいく可能性もゼロではありません。
それでも3月とは景色が違うことは間違いないところ。100万円を割ったJREや何とか100万円を維持したNBFは30%以上リバウンドしている一方で、前述のニューシティは増資の影響もあり底値を探る展開が続いてますし、ジョイント・リートも底割れは回避できているものの、資金が流れ込んでくるべきタイミングでほとんど動かないまま。
3月からここまでは大型優良銘柄だけが注目されている展開です。3月のメルマガでも「『不動産業は元々シクリカルな動きをしていますが、REITは賃貸業なので影響ない』という一般的な概念は必ずしも正しい言えない」とお伝えした通りの展開です。
それだけにタワーやフィデリティの動きは「え?ここで出動するの?」という感がなきにしもあらず。個人的には単なる市況の波というよりも、REITが初めて迎える
景気下落局面を如何に乗り切るかという瀬戸際だけに、「えい、やあ」で買ったなあという気もします。
割安といっても「今、そのREITが保有する物件を売り捌けば、投資口価格以上の値段になる」という程度でアップサイドシナリオは限定的でしょうし、噂を聞く限り「何もその銘柄じゃなくても」というのが第一印象でした。
彼らのように巨大な投資家にとっては流動性が低いREITを仕込むには、売りに向かっていくしかないというのは分かりますが、投資口価格がある程度戻ったら公募増資したくてうずうずしているREITにとことん付き合うつもりのその心意気には脱帽です。
確かに出遅れREITの不動産の価値を考慮すれば割安ですが、それが必ずしも期待通りのキャッシュを生み出すわけではありませんし、その本源的価値をどう評価するのかは鑑定家の鉛筆の舐め方一つで大きく変わります。実際、ニュー・シティの保有する物件の一部はすでに含み損(簿価と鑑定額の差がマイナスになる状態)を抱えている状態になっております。
10%のキャピタルロスが耐えられない個人投資家の方にとっては、利回りに魅かれてREITを買うのはまだ危険かもしれません。ボーナス年2回+貯金から捻出して年1回の計3回を毎年続けるという方には貯金変わりにしても良いかもしれませんが。
少なくとも私見ではタワーやフィデリティのようにこの水準で決め打ちするのはすごいなあと思います。累投でパッシブファンドを買うのが精一杯です…。