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何が起こっていると考えるべきかA
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)

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鰊です。途中まで先月のテーマに沿って原稿を書いていたものの、さすがにこのマーケット状況では意気消沈。週末はマーケットのことを完全に忘れて過ごしました。

と言いながらこの原稿を書いているわけですが…。

昨年から「これ以上、経済は上向かない」というセンチメンタルにネガティブな状況でしたが、いよいよ実体経済としてマクロ指標でもネガティブな数字が当然のように並ぶようになってきました。

運用の難しいところは「しばらくは本格的な株価上昇ない」と思っていても「じゃあ全額キャッシュで」という判断はできないところ。

個人の皆さんでもそうかと思いますが、勝つ可能性を潔く放棄するのは難しいです。少しでも明るい材料のある割安な銘柄を探そうとしてしまいます。

私と仲の良いファンドマネージャーも、「半年でベンチマークを18%アウトパフォームしたけど指数がそれ以上に下がっているから、絶対リターン型のFMとしては失格。ボーナスは期待できない」と嘆いておりました。

正直、先週の金曜の下げは胃がチリチリと痛みました。「あ、これは穴が空いたかも」と思うほど。マーケットが閉まると同時に治り、ダウが200ドル上昇したところで「ああ、しばらく大丈夫」と思って寝たのですが、起きてみれば下げているし。

とりあえず現状を整理すると、バブル以後のビジネスモデルが崩壊しつつある状況でしょうか。金融は言うに及ばず、個人的な感覚ですが製造業もまた然り。

新興国で安く作って、物価全体を抑えながら日本で利鞘を稼ぐ。高品質な商品を作り、潜在的な需要を喚起する。トレンドを作り出すことで、付加価値商品を流通させる。過去10年間以上上手く行っていたビジネスモデルが厳しくなっているように思います。

安く作ること自体が難しくなり、高品質な分野でもオーバーテクノロジーに過ぎないことが増えてきており、そして何よりも一過性のものが流行らなくなった。

工業用品から日用品、食料品に至るまで値上がりが続き、じりじりと生活圧迫感が生まれてます。

地デジとか携帯とかどこまで進歩させる気なのか。ブランド品?だいぶ前から興味がありません。お金を出した甲斐があるほど高品質なものは、買いますけど。

無闇やたらに個性を尊重する風潮が広がったのと関係あるのか分りませんが、日本全体に一体感がなくなりました。昔は「何でこんなものが受け入れられているのか分からん」としょっちゅう思っていたのですが、最近はそういう感覚を味わうことが少なくなりました。まあ、自分の感性が鈍っているだけかもしれません。

上のはあくまで現状の一端でしかありませんが、「ファンダメンタルズはしばらく駄目だ」と何となく諦めに似た感覚がマーケットにある気がします。

これからは質実剛健と言えば格好いいですが、なんだか「先進国らしい良い意味での無駄がなくなってきたなあ」というのが本音です。仕事もそうですが、あそびの部分がなくなると進歩って止まってしまうと思うのですが。

とりあえず、当面の大きな課題は「会社として贅肉を付けず、現状の売り上げで如何に利益を伸ばすか」を考えてきた企業が如何にして利益を確保するのかというところです。削れるところは削ってしまっているのでシビアな課題だと思います。

アメリカのジョブレスリカバリー然り、日本の中小企業然り、景気回復の恩恵を受けないまま(というか大企業のために犠牲になったまま)下落局面に入ったことは間違いないでしょう。

大きな声では言いにくいですが、急騰する資源を巡ってアメリカが戦争しそうだなあと思っていたのですが、景気が極端に悪化するとそれはそれで戦争の良い材料になるだけに、今後も油断は出来ません。

歴史は専門でも何でもないので置いておくとして、次はきちんとマクロ指標を見ていきたいと思います。

また胃が痛くなってきた・・・


某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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