最近、「もやしもん」という漫画にはまり、家ではもっぱら日本酒三昧の鰊です。
ウィスキー、ワイン、ビール、焼酎とはまってまた日本酒に戻ってきたなあとシミジミと秋の夜長を楽しんでおります。
ちびちび飲むにはやはり日本酒ですね。蒸留酒に比べると酔いが回るのが遅いので気がついたら3時間飲んでいることもしばしば。
日本酒醸造技術の死守は国家命題ではないでしょうか。
さて、8月のメルマガでは「納涼?不動産銘柄」で不動産セクターの危機について触れました。
その後はご存じの通り、不動産企業がパタパタと潰れてしまいまさにワーストシナリオが実現している状況です。
噂ベースの話であっても、あまり具体的な名前を書くのは気が引けるのであえてぼやかしてましたが、「あの企業は危険らしい」と言われたところは例外なく潰れているのではないでしょうか。
先週金曜日に民事再生法を申請したモリモトもその一つ。
スポンサーとしてビ・ライフというREITを運営しており、その運営主導権を大和ハウスに譲渡したということで、「大和ハウスと深い関係がある」「この売却で資金繰りは一息つける」と連想されたのか先週金曜日の株価上昇率は15%を超える大商いとなりました。
にも関わらず、その日の引け後に民事再生法を申請。元々、諸事情で決算延期のプレスリリースが出されており、何が起きても不思議ではなかったのですが、投資家からすると「やられた」に近い動き。
個人的にはREITの運営権を10億円売却したことは(なお、大和ハウスもビ・ライフのスポンサーではあったけどもメインではなかった)「大和ハウスにとっては美味しい商売、モリモトにとっては投資家を裏切らないための最善の策」と思っていただけに、ビ・ライフはともかくモリモトまで上昇するのは「あれ?」という印象でした。
まあ、後から言ったところでどうしようもないのですけども。
不動産銘柄でもう一つ大きなトピックはパシフィックHDに中国資本が入ってくることでしょう。個人的に新興不動産企業の御三家は「ケネディクス、ダヴィンチ、パシフィック」と思っているだけに、この三つが潰れた日にはまさに「何も残らなかった」状態です。
こちらも色んな噂が出てますが、「良く素性が分からない(明かせない?)」投資家の参入は喜べないというか、どう評価するべきか分からないのが本音です。
いわゆる不動産回転ビジネスが完全に死んでいる以上、それを頼みにしてきた新興不動産企業は資本が入ってきても「延命処置」以外の何物でもありません。新しいビジネスの方向性を打ち出せるのか、そこが見えてこないことには新しい展開はやってこないと思います。
本業とは別に不動産に力を入れる企業をそんなに褒めるべきじゃないと思いますが、本業で別に稼いでいる場合は不動産を「寝かせる」ことも出来ます。いわゆるサラリーマン投資家にも共通することです。
寝かせている間は不動産の維持コストがかかるけども、それを使用することでキャッシュを生み出せますし、企業が生き延びるために必要なキャッシュは本業で稼げます。市場が暖まってきたら、売却する機会を得られるでしょう。
しかし、危機に瀕している不動産会社は賃貸業を行っているとはいえ、メインは転がしです。さらに、銀行からお金を借りて不動産を購入しているようなものなので不動産の維持コストに加えて支払利息が必要です。しかも、本業からのキャッシュフローという「最後の頼み」はありません。よって「不動産を寝かせる」ことは極めて難しいのが現状です。
三井不動産、三菱地所のレベルまで行けば回転ビジネスの割合はかなり低いです。永久に存在する不動産を活用することこそが、不動産ビジネスだと割り切っており、回転ビジネスにはそこまで傾かない(というのは誉めすぎですが)。
ちなみにREITもそういう意味では、地味に賃貸業に徹しているところも多いです。一回も不動産を売却をしたことがないREITもあります。元々REIT市場創設の趣旨は賃貸業に特化した商品であって、売却益頼みの分配なんて考えもしてなかったはずなのですが。
市場が崩壊するのが早すぎたためか、そもそも賃貸業で地味に稼ぐつもりは毛頭なかったのか、市場を甘く見ていたのか。不動産業界の危機がモリモト終わったとは思いません。
何だか上から目線になって嫌な文章ですが、地道に頑張っている企業を尻目に派手な回転ビジネスで稼いだ挙句潰れてしまい、業界全体が萎んでしまう現実を見ると、非常にさびしくなってしまいます。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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