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新興株式市場は2006年1月のライブドアショック以降右肩下がりで、2007年の5月やっと底入れの兆しが出てきたばかりである。とはいえ、セカンダリー市場での新興株投資は、会計不信などもあって、ビジネスモデルと業績を見極めないと突然梯子(はしご)を外されるような業績の下方修正が起こることがある。

そうなると確実に着実に儲けるには、やはりIPO株を公募・売り出しで投資するに限る。

2007年の1月−6月で初値が公開価格を上回ったのは73銘柄中60銘柄。その確率は82%となっている。たぶん、セカンダリー市場で新興株に投資していたとしたら、このような確率で上昇する銘柄を探し出すのは至難の業である。

それに最近は初値騰落率が低くなったと言っても、2007年1月−6月の平均初値騰落率は49%である。仮に公開価格が50万円とするならば、平均で25万円儲る計算となるのだ。それも申込日〜上場日まで約1週間で1.5倍になるという脅威のリターンを実現できる。

2006年からIPO株の公募・売り出しは抽選で公平に分配するという証券会社も増えてきたが、対面営業の証券会社だと日頃の付き合いがないとIPO株だけの取引はちょっと難しいといえるだろう。

それにひきかえ、オンライン証券会社であれば、いつでも気軽にブックビルディングに参加ができる。と言っても、確率の高い証券会社で数多くブックを積まねば当たるものも当たらなくなる。やみくもに「下手な鉄砲も数打ちゃ当る!」という考えでは、労多くして確率は低くなる。

IPO株ゲットの確率を上げるにはやはりデータを基に当たりやすい証券会社でブックビルディングに参加するのが順当な考え方であろう。

まずはIPO銘柄の幹事入り件数の多い証券会社、次に口座数の少ない割には幹事数の多い証券会社、そして効率的な資金運用のためには購入資金の拘束期間の短い証券会社などを比較して口座を開こう。

そして東京IPOの個別銘柄の情報ページで幹事証券会社をチェックして時系列にブックビルディングに参加していく。

もし同日に複数のIPOがあれば、初値騰落率が高い株式市場を優先させるべきである。


2006年の市場別騰落率はこちら →

また初値騰落率は季節によって高くなったり低くなったりする。

例年、秋口〜年末にかけてはIPOが大型化し件数が多くなるため、需給が悪化し初値騰落率は低下する傾向にある。なかでも東証1部・2部のIPO銘柄は調達額も大きく初値騰落率が10%未満に押さえ込まれてしまうことが多い。

従って、この時期のIPO株投資は銘柄選択をじっくり行い、けっして無理をしないほうがいいだろう。 そして対面営業の証券会社に口座を持っている投資家の皆さんにとって注意すべきことは、いつもは声の掛からない営業マンからIPO株がありますよ!なんて電話がかかって来ることだ。そんなIPO銘柄はあまり儲からないどころか初値から厳しい需給環境となることも多い。

その逆に片っ端からすべてのIPO銘柄にブックを積むべき時期は、4、5月である。この時期はゴールデンウィークもあってIPOの件数が極端に少なくなる時期である。IPO株の初値は需給に大きく左右されるために、過去には公開価格の5倍以上の初値が付いた銘柄が続出したのもこの時期であった。

新興株式市場が軟調な動きの中で唯一強気になれるのはIPOだけである!!

皆さんの健闘をお祈りしたい。

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(株)フィナンテック・コミュニケーションズ 代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員
証券会社の国際部と海外現地法人に10年勤務。気象情報会社ウェザーニューズの財務部長、 米国E-Commerce会社日本法人のCFO&COOを歴任後、 2000年IRコンサルティング会社フィナンテックに入社。同社取締役。

著書に『No.1情報サイト 東京IPO編集長が教える!IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンク クリエイティブ出版)

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