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東京IPO特選企業レポート:(株)クリーンプラネット

未来に貢献するユニコーン企業


(株)クリーンプラネット


クリーンプラネット


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地球の未来エネルギー「量子水素エネルギー」開発企業


株式会社クリーンプラネットの創業者である吉野英樹社長は、東日本大震災による自然災害、原発の2次被害を機に未来社会が必要とするクリーンなエネルギー開発を目的として2012年に株式会社クリーンプラネットを設立。2015年に東北大学の岩村教授を中心とした産学研究チームと連携し、クリーンなエネルギー源となる「Quantum Hydrogen Energy(量子水素エネルギー)」の創出のため、共同研究部門を設立しました。日本国内では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のエネルギー・環境新技術先導プログラム(2015〜2017年度)において、量子水素エネルギーの基礎技術に対する実証作業が行われ、高い評価を受けました。海外では欧米を中心に世界各国で開発競争が激化しており、最近では各業界を代表する大手企業も量子水素エネルギーの開発競争に参入し始めています。その中で、同社は世界的な最先端を走る量子水素エネルギー開発企業として、注目を浴びています。現在、基礎技術の実証研究ステージから、実用化に向けた各産業界の代表的企業とのコラボレーションによる実証研究スタートの段階まで伸展しています。現在、17ファミリーの特許を出願済みで、順次国内および16カ国に展開しており、今までに国内6件と海外20件の特許査定を受けています。                                                                              吉野氏は、1995年に、当時としては画期的なマンツーマン英会話スクールの「GABA」を創業。同社の更なる成長の為に、2004年にファンドへ売却した、という実業家です。吉野氏の新たなチャレンジに大きな期待が寄せられています。






「量子水素エネルギー」とは、ナノスケール金属複合材料に水素が吸蔵された数百℃程度の状態で、拡散過程中の量子現象によって起こる熱発生反応をいう。




  1. 革命的なエネルギー

  2. 水素1gでガソリン8t相当の大きな熱エネルギー

  3. クリーン、安心、安全






 

現在の物理学の常識では、元素を持続的に変換させるには、1億℃以上のプラズマ状態の反応場が必要で、国際協力の下でその場を作るITER(イーター)の開発が進められているが、実用化は大幅に遅れている。これに対し、クリーンプラネットと東北大学で同大学の電子光理学研究センター内に作られた共同研究所部門が研究を進める量子水素エネルギーであれば、常温から数百℃という低温での水素原子の量子現象により発熱を生じる。東北大学の岩村特任教授と伊藤客員准教授はともに三菱重工業で「新元素変換」の研究に携わり、世界的な成果を上げた世界をリードする研究者である。二人は、新元素変化による熱の発生から生じる熱をエネルギー源に実用化を目指す革新的なエネルギーの実現を目指している。クリーンプラネットは東北大学との研究で確立した「量子水素エネルギー」による発電方法をもとに、製品に組み込み大量生産することで、新しいエネルギーの普及を目指す。

図1

↑基礎実験に取り組む、東北大学・岩村康弘教授(右)と同社取締役CTO伊藤岳彦(客員准教授)

 

量子水素エネルギー
(Quantum Hydrogen Energy;QHE)


ナノスケール金属複合材料に水素を吸蔵させ、一定の条件下で刺激を加えることによって相互に作用させるとCO2を全く排出することなく、既知の化学反応よりも桁違いに大きい革新的なエネルギーを放出する。水素1gでガソリン8tに相当するエネルギー量があるといわれている。

CO2排出無し、放射能も無い革新的エネルギー
「量子水素エネルギー」は、非常にクリーンなエネルギーで、反応は連鎖的には起こらず原子力発電で恐れられているメルトダウンのような暴走事故の危険性はない。また燃料は水素であり、安価で地球上に無尽蔵にある。熱エネルギー自体の活用から電気エネルギーへの転換による活用が期待される。

クリーンエネルギー

  1. 特殊なナノスケール金属(ニッケル・銅ナノ薄膜など)に水素を吸蔵させ、ある一定の条件下で刺激を与えて相互に作用させると、二酸化炭素(CO2)をまったく排出することなく、通常の燃焼反応と比べて水素1グラムあたり1,000倍以上も大きなエネルギーが放出されるという発熱現象。

  2. Clean Planet/東北大学チームが開発した独自の発熱メソッドでは、安価な金属(ニッケルや銅)を主体とするナノスケールの材料と、そこに吸蔵させた軽水素が、一定の条件下で刺激を加えることによって相互に作用し、1,000℃以下という低温領域で発熱現象を引き起こします。

  3. 独自の発熱現象を支えている心臓部「反応パーツ」は、安価かつコンパクトに最終製品を設計でき、量産化も容易という強みにつながっています。また水素1g当たりの発熱エネルギー密度は世界最高水準を実現。


水素吸蔵



高密度凝集



反応発熱


想定市場規模は、2026年以降、国内1兆円、世界2,000億米ドル(約22兆円)以上。(同社予測)

<事業ロードマップ>
Clean Planet は、「量子水素エネルギー」の基礎研究と実用化研究を重ね、世界初の実用化を目指しています。発電効率が極めて高い小型発電機のデザインとその技術ライセンシングにより、これまでにない 「安全、安定、安価」 なクリーンエネルギーを、世界のすみずみにまで普及させます。


事業ロードマップ

<会社概要>

会社概要

<経営陣>

経営陣経営陣2

平野さん 伊藤さん 朝比奈さん 堰合さん 渡辺さん 池川さん

 

(掲載日 2021年5月19日)


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