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謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年も昨年同様、本欄をご愛読くださいますようお願い致します。
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さて、日本市場が年末年始で休場していた間、米国市場ではNYダウが連日の上げとなった。
12月30日、12月31日、1月2日の3日間合計でNYダウの上げ幅は約550ドル。2日の終値は9034ドルと、昨年11月5日以来となる9000ドル台を回復した。
連れて、CME日経平均先物は昨年末の大証終値比で615円高と大幅な上昇を見ている。
昨年の年明けは急激な原油&金価格の上昇と米株安、ドル安に見舞われた波乱の幕開けだったが、今年は昨年とまったく逆の「明るい」1年のスタートとなったわけだ。
 
前回の本欄は「12月15日掲載分」であったため、その時点ではまだ12月16日の米FRBによる大幅利下げ、12月19日の日銀による追加利下げが行われる前であった。
後に、米FRBがFF金利の誘導目標を0.00〜0.25%へ、日銀が無担保コール翌日物金利を0.1%へと引き下げたことは既知の事実となり、これによって日米の金利差が無くなったも同然となり、同時に米金利がもはや下げようのない水準となったことは見逃せない。つまり、今後しばらくは「金利差」を材料にドル円を売ることができなくなり、同時に「金利」を材料にドルを売ることもできなくなったのだ。
 
仮に、金利を材料とするのであれば、むしろ依然として一定の利下げ余地を残しているユーロの方が売られやすい…。
さらに言えば、ドル(米国)に比べて円(日本)の方が金融緩和余地を若干残しているということになり、その意味でドル/円の売り材料が一つ消えたことは確かだとも言える。
 
その実、12月16日に米FRBが事前の市場予想を大きく上回る幅で追加利下げを実施する以前は、ユーロ/ドルがリバウンド局面にあり、前回の本欄で予想どおり、一目均衡表(日足)の雲を上抜け、ついには200日線に抵触するまでの戻りを見るに至った。これは、ジグザグ修正のなかの(B)波と見られる動きで、もともと(A)波の始点=1.6037ドルに届かない範囲で天井をつけるものと見られていた(詳しくは、前回の本欄を参照のこと)。

結局、12月18日には高値=1.4715ドルをつけ、これは「7月高値から10月安値までの下げ幅の3分の2戻し」の水準=1.48ドルに近い。つまり、見方によっては、あっという間に(B)波は終了したということになる。
もちろん、それでは日柄的にもあまりに早すぎるタイミングであり、この高値をもって一気に(C)波入りするということではなかろう。実際に、12月19日以降のユーロ/ドルは1.40ドルを挟んで、方向感に乏しいもみあい商状となっている(チャート参照)。
 
これは、米国の政策金利がほぼゼロに近い水準となった=これ以上、下げようのない水準になったことが一つ。さらに、12月18日にECBが準備預金金利を09年1月から引き下げると発表したことで、ECBが利下げバイアスに傾きつつあることが明らかとなったことも大いに影響しているものと見られる。
つまり、米欧の金利差は今後、一段と縮小に向かう可能性が高まっており、金利差を材料とするならばユーロは買われにくく、ドルは売られにくい。加えて言えば、円も利下げ余地が限られているため、日欧金利差は縮小に向かう可能性が高く、金利差を材料とするならばユーロ/円も自ずと上値を押さえられることとなる。



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