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とまれ、対ユーロでドルが買われやすくなったことは、対円でもドルが買われやすくなる可能性を示唆することにもなる。確かに、対ユーロでドルが買われるということは、ある意味、リスク回避的なムードが強まっているということでもあり、いまだ米政策金利が実質ゼロの状態にあることを考えれば、ドル買い以上に円買いが進んで結局は円高・ドル安になる(?)とも考えられそうなものだが…。
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そうした従前の「パターン」とは少々異なる動きを見せる可能性については、09年12月1日に日銀が「新型オペ」の実施を決めたことや同月11日の初回オペ実施で非常に多くの入札があったこと、加えて同月21日に日銀総裁がテレビ東京系列のWBSに出演し、今後も「迅速果敢に対応する姿勢」を見せたことなどが担保するものと思われる。
その実、ドル/円は下のチャートに見られるように、09年11月27日に長い下ヒゲを伴って底入れし、89日線と一目均衡表の「雲」を一気に上抜けた。09年12月23日には91.88円の高値をつけるに至ったが、さすがにスピード警戒感は強く、21日線かい離率が+3%超となったこともあり、執筆時は少々スピード調整を入れているように見られる。ちなみに、ユーロ/ドルに関しても同様、目先は突っ込み警戒感が強まっていることで一時的にも調整する場面を迎えている。
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当面、ドル/円は4月高値以降に形成されてきた下降チャネルの上限を試す展開になるものと思われ、一方でサポートライン(赤線)が当面の下値メドになるものと見られる。
なお、前述したくさび型の転換シグナルがホンモノであったとすれば、最終的に09年4月高値=101.45円を中期的な戻りメドとするのがセオリーである。
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1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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