いまや「いずれは全米の主たる銀行から不良資産を切り離さざるを得ない」ことや「そのために不良資産買い取り機構=いわゆる『バッドバンク』を設立せざるを得ない」ことはコンセンサスとなりつつあるが…何より問題なのは、その買い取り規模が「どこまで膨らむか?」である。その意味で、米国の主たる銀行でフローの収益が上がっていることは、不良資産の買い取り規模が一定の範囲に収まる可能性が高まるということであり、とどのつまり「買い取り規模が想定の範囲内に収まることが明らかとなれば、むしろバッドバンク設立のタイミングが早まる」ということにもなる。
これが、このところのドル買いの最大要因と考えることができるのではないだろうか…。
そうは言いながら、いま足元では対ドルでユーロ買いが進んでいることも事実である。
下のチャートに見るように、ユーロ/ドル昨年12月高値以降、明確にウェッジ(くさび)型のパターンを示現しており、セオリー通りにリバウンドが生じる展開となっている。
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