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いまや「いずれは全米の主たる銀行から不良資産を切り離さざるを得ない」ことや「そのために不良資産買い取り機構=いわゆる『バッドバンク』を設立せざるを得ない」ことはコンセンサスとなりつつあるが…何より問題なのは、その買い取り規模が「どこまで膨らむか?」である。その意味で、米国の主たる銀行でフローの収益が上がっていることは、不良資産の買い取り規模が一定の範囲に収まる可能性が高まるということであり、とどのつまり「買い取り規模が想定の範囲内に収まることが明らかとなれば、むしろバッドバンク設立のタイミングが早まる」ということにもなる。
これが、このところのドル買いの最大要因と考えることができるのではないだろうか…。

そうは言いながら、いま足元では対ドルでユーロ買いが進んでいることも事実である。
下のチャートに見るように、ユーロ/ドル昨年12月高値以降、明確にウェッジ(くさび)型のパターンを示現しており、セオリー通りにリバウンドが生じる展開となっている。
稿執筆時点では、とうに1.30ドル台を超えてきており、同時に89日移動平均線ならびに一目均衡表(日足)の「雲」の下限が上方に迫る状況となっている。これも想定していた通りの動きであり、そろそろリバウンドも一服といったところか…。
連れてユーロ/円も129円に迫る動きとなっており、これも想定していた通りの動きではあるが、ここから一段と上に買い上がるのは相当のリスクを伴う水準と言える。

近い将来、ユーロ/ドルが天井を打ち、また再び下落に転じたとき、いよいよ今年秋口に向けてのユーロ売り・ドル買いが強まる可能性がある。ここで間違ってはならないと思われるのが、あくまで大きな流れは「今しばらく対ユーロでのドル高であり、対円でのドル安という流れはいまだ変わっていない」ということである。
目先の動きは「十分に理解できるもの」であるし、同時に「想定していた通り」であるが、そのトレンドがいつまでも続くわけではないということも頭の片隅に置いておきたい。

2009年3月 vol.1 2月のドル/円相場を振り返り、そこに学ぶ…
2009年2月 vol.2 ユーロ/ドルの遅行線に注目!
2009年2月 vol.1 長期金利上昇はドル買い?ドル売り?


1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。

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