TOKYO IPO スマホ版はこちら
TOKYO IPOTOKYO IPOは新規上場企業の情報を個人投資家に提供します。
Tokyo IPO Contents Menu
メルマガ登録
IPO最新情報や今話題の様々な金融商品をタイムリーにご紹介するほか、資産運用フェア、IRセミナーのご案内など情報満載でお届けしています!
東京IPOメルマガ登録
トピックス
FX(外国為替証拠金取引)ってなに?
知らないと損しちゃう!企業の開示情報
田嶋智太郎の一歩先行くFX
ここで、まずは足下の日米金融政策におけるベクトルが真逆の状態にあることを再確認しておきたい。

目下のところ、米国の金融政策は「出口」までの距離を縮め始めていると見られており、早期利上げ観測がくすぶるなかで、執筆時の米長期金利は3.9%台をうかがう動きを見せている。

この背景には、実のところ米国の医療保険改革に伴う米国債増発懸念や、米中通商摩擦に伴う中国の米国債売却懸念などがあり、ある意味で「悪い金利上昇」の側面があることは否めない。また、過去25年間、政策金利と米長期債利回りの差が4%を上回ったことがないというのも事実である。

とはいえ、現実に日米金利差が足下で拡大していることもまた事実であり、まして中長期期的な日本の財政問題に対する警戒は、紛れもなく円売り材料と認識されることであろう。

また、米エコノミストの間では、4月下旬に開催されるFOMCにおいて、政策金利を異例の低水準に据え置く期間に対する見通しが、これまでの「長期間」という文言から多少なりとも修正される可能性が出てくると見る向きが多い。もちろん、これは今後発表される米経済指標が順調な景気回復を示すかどうかにより、その意味で4月2日発表の(米)3月の雇用統計は非常に重要なカギを握る

一方、ドル/円との相関性が高い日経平均株価の動きも気になるところ…。
日経平均株価の当面の見通しについては、TOKYO CFDの「CDFジャーナル(3月15日更新分)」に詳述しているが、過去の動きを振り返ると日経平均株価は4―6月にかけて上昇しやすいということがわかっている。

実際、足下で日経平均株価は1万1000円台に乗せてきており、昨年来高値を更新する動きを見せている。さすがに過熱感も指摘されるところとなっており、目先は一定の調整を余儀なくされることもあろうが、年前半に上海万博やサッカーW杯などの国際イベントが開催されることや、7月に参院選を控えていることなどが買い材料視される可能性は高く、少なくとも6月ぐらいまでは一定の上値を試す展開が続くものと見られる。

加えて、新聞市場では信託銀大手が2010年度の年金基金向けの標準的な運用で、外国株の比率を高めるとも伝えられている。もちろん、信託銀に限らず、最近は個人の富裕層を中心に外国株をはじめとする海外の資産にまとまった資金を投じる傾向が顕著に見られている。今年に入って、海外資産の価格変動に連動するETFが相次いで新規上場してきていることも、そうした動きに拍車をかけることにつながろう。

また、各国間における景気回復の度合いの差によって、今後もしばらくはドルストレートでのドル買いが続くことになると見られる。ことに、ユーロ/ドルは件のギリシャ問題をはじめとする南欧諸国のソブリン・リスクを材料に、少なくとも年前半あるいは年を通じて下値を探る展開が続くものと思われる。

周知のとおり、4月―5月に予定されるギリシャ国債の大量償還に関しては、ユーロ参加国とIMFの協調によって必要額が融通されることとなっており、ひとまず当面の不安は後退したかに見られている。しかし、当然のことながら、根本的な財政問題に関して何ら「解」が見出されたわけではなく、今後も折に触れて不安材料視されることは間違いなかろう。まして、ユーロ参加国側の代表格と言えるドイツはギリシャ支援に対して相当に厳しい条件を突き付けるものと見られており、デフォルトリスクが後退したとはいえ、かえって支援が財政再建の足かせとなる可能性すらあるのだ。

ユーロ/ドルは、いま足下で下げ渋るような動きを見せているが、いずれ再び下げ足を速める場面が訪れることとなろう。当面の下値メドは、08年10月安値=1.2329ドルから09年11月高値=1.5144ドルまでの上げ幅に対する76.4%押し=1.30ドル前後と見られるが、同水準を下抜けると1.2329ドルが強く意識される展開となりそう…。目先の戻りは、あっても一目均衡表(日足)の「雲」下限あたりまでとなろうか。

[PR] お金に不自由しない生活を送ってみたいと思いませんか?
[PR] 1万円からのFX取引は、伊藤忠グループ・FXプライム

バックナンバー
2010年3月 デッドクロスでユーロ安に拍車かかるか…
2010年2月 ジワリとリスク回避ムードが高まって行く…
2010年1月 ドル/円は当面の上昇トレンドに転換!?
2009年12月 日本政府・日銀による今後の出方次第
2009年11月 財務悪化懸念の円売りは短命?

田嶋智太郎氏プロフィール
1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。
田嶋智太郎氏

Copyright © 1999-2009 Tokyo IPO. All Rights Reserved.