東京IPO特別コラム:「フライングするトランプ2.0外交:どこまで世界平和を実現できるか?」
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トランプ氏が今年の大統領選を制したことにより、大統領選中から静かに始めてられていたトランプ2.0外交の様子が少しずつ見えてきています。大統領就任初日にウクライナ戦争を終結させる等とうそぶき、いつものほら吹きと騙されがちですが、意外に本気で戦争止める気でいるようです。
MAGAのためには戦争させない
そもそも、アメリカ...
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東京IPO特別コラム:「次期アメリカ政権の外交政策の見通し」
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少々気が早くもありますが、ある程度外交顧問の顔ぶれが出揃っているので、民主党と共和党が次期大統領を出した場合の外交政策の見通しを考えてみましょう。
民主党の見通し:周辺人物が主導、バイデン政策の継承
ハリス候補自身は外交経験が浅く、特に強い意見があるわけではありません。そのため、現在の外交顧問の意見が強く反映されると...
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東京IPO特別コラム:「ダメダメな石破論文と「アジア版NATO」」
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石破茂氏が首相選出前に米ハドソン研究所に掲載した石破論文を、実際に読んで批判した人はどれだけいるのでしょう?アメリカで掲載したため、英文のみだと思われているかもしれませんが、実は日本語版も掲載されています。ご興味のある方は、こちらをご参照ください。(日本語版は、英文の後にあります。Shigeru Ishiba on J...
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東京IPO特別コラム:「多極化世界というリスク」
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前回、前々回にわたり日米同盟のメリット、デメリットについて考察した。今回は、今後同盟が立ち向かうべき、多極化世界という新しいリスクについて考えてみたい。
資本と国家のロジックのせめぎ合い
資本のロジックと、国家(国際政治や安全保障)のロジックは、両立するとは限らない。先進国の大口投資家からすれば、途上国へ資本投下し、...
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東京IPO特別コラム:「日米同盟のデメリット」
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前回、日米同盟のメリットを書いたので、その続きとしてデメリットについて考えたい。
日米同盟のデメリット
前回のおさらいとして、日米同盟のメリットは、同盟国が世界最大の軍事大国であるから、
というだけの理由に立脚していないことを確認した。当節、戦争とは軍事だけの問題では
ない。総力戦なのだ。よって、軍事力を支える自国、...
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東京IPO特別コラム:「日本を取り巻く安全保障リスク その1」
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日本の安全保障に不可欠なものといえば日米同盟であることは、万民が認めるとことであろう。その日米同盟も1951年の締結から70年以上の月日が流れ、当初の仮想敵国・ソ連も消滅した。そこでまずは、今日におけるメリット、デメリット(リスク)を振り返り、日本近辺の有事リスクを考慮しながら、その有用性について今一度見直してみたい。...
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東京IPO特別コラム:「イラン・イスラエル戦争は秒読みか?」
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先月30、31日と立て続けに、イスラエルが、ハマス最高幹部イスマイル・ハニヤ氏、
ヒズボラ最高幹部フアド・シュクル氏を暗殺しました。(正式には、イスラエルは犯行声
明を出していませんが、否定もしていません。)前者の場合に至っては、ペゼシュキアン
大統領就任式に出席から数時間後、イランの首都テヘランでの出来事でした。いず...
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東京IPO特別コラム:「イラン新大統領は「改革派」か?」
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今年6月、7月にイランで、日欧米メディアが言うところの「改革派」ペゼシュキアン大統領が選出されました。第1回目の選挙では投票率40%と、国民のやる気のなさが出ていましたが、保守派と改革派の決選投票となった2回目投票では、投票率がようやく50%に伸び、「改革派」が勝利したという格好です。
そこで、ペゼシュキアン新大統領...
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東京IPO特別コラム:「変わりゆくアメリカの姿・米大統領選の行方」
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どの選挙も水物なので、特定の選挙の勝敗を占うことはしませんが、長期的な視野から見ると、アメリカの姿が変わりつつあり、それが民主党・共和党に与える影響について考えてみたいと思います。
白人はもはや単独過半数ではなくなる
従来白人がアメリカ人口の半数を超えていたのですが、2040年代半ばまでには40%台に下がり、最大のマ...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:歴史の重み:これまで・これから」
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来し方を振り返る
さてこれまで「歴史の重み」として古代から現代まで世界史をお話してきました。読者の
皆さんには何が教訓として心に残っているでしょうか?
例えば、通常の世界史の本には書かれていない以下などは、いかがでしょうか。
・覇権は儲からない(維持費が大変)
・西欧がアジアよりも経済力をつけたのは、18...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:不安定な韓半島 朝鮮戦争まで」
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金日成総書記の勝算?日本の遺産
アメリカとの取り決め通り、ソ連軍は38度線以北まで軍政を敷きました。当初東ドイツと同様、日本が残した工場設備や社会インフラ等を解体し本国へ輸送しましたが、すぐにやめ、スターリン書記長の眼鏡にかなった金日成を1945年9月に北朝鮮に送り込みました。(北朝鮮の歴史的には、金日成が抗日運動を...
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東京IPO特別コラム:「アメリカ中東政策の崩壊」
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4月のイラン・イスラエル軍事応酬
今年4月、イラン・イスラエル間で初めて、互いの国土に向けての武器類の応酬が繰り広げられました。しかし、拍子抜けするほど、互いに抑制のきいたものでした。
まずイランが発射した際には、ウクライナ戦争で使用されないような、安モノドローン、あるいは火力のないデコイ(ミサイル防衛システム...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:不安定な韓半島 日韓併合まで」
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2024年1月に北朝鮮は半島統一という従来の目標を放棄し、韓国を同胞ではなく外国、
しかも主敵とみなすと宣言しました。もちろん、韓国の尹錫悦政権にとっての中間選挙と
位置付けられる、同年4月の韓国総選挙に影響を与え、親日・米姿勢を打ち出す現政権へ
打撃を与えようという意図はあるでしょう。しかし、それだけなら何もせ...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:すれ違いの米中関係 その2」
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番狂わせのニクソン・ショック
毛沢東政権で外交全般を指揮していたのは、周恩来首相です。とはいえ、毛沢東主席の意
向に従わざるを得ず、後々まで中国に悪影響を与えた場面が2点ありました。一つは、フ
ルシチョフ批判です。スターリン書記長に傾倒していた毛沢東主席は、スターリン死後、
その後継者であるフルシチョフ書記長に...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:すれ違いの米中関係 その1」
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絶妙な2024年台湾総選挙
2024年1月台湾での総統選挙は与党・民進党、第一野党・国民党、第二野党・台湾大
衆党の党首による三つ巴でしたが、反中派と呼ばれる中国警戒派、親中派、とその中間と
してよく政策の違いを説明されていました。親中派とその中間が、野党として統一候補に
絞ることができれば、政権交代もあり得ま...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:アメリカ単独覇権から激動のリバランス時代へ」
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ロシアに降り立つシカゴ・ボーイズ
以前ラテンアメリカ諸国のお話で、シカゴ学派(シカゴ・ボーイズ)の指導の下、
いかに国家資産が欧米企業の餌食になったかをお話しました。そのシカゴ・ボーイ
ズが次に向かった先は、ソ連崩壊直後のロシアでした。全ての企業が国営企業であ
るため、得意の民営化を進めるにはあまりにも莫大な量...
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東京IPO特別コラム:「ハマスの勝算」
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今年10月9日より、パレスチナの武装集団ハマスがイスラエルへ攻撃を仕掛け、1000名強を殺害し、200名余りを人質に取りました。これに対し、イスラエルはハマス殲滅を掲げ、大規模な空爆を中心に既に9倍以上のパレスチナ人を殺害し、パレスチナでの電気・水道等の社会インフラを止め、外国からの人道支援物資搬入ルートもほぼ閉鎖し、...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:イスラム・現代 後編 イスラエル・パレスチナ」
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パレスチナ問題の起源
パレスチナ問題のそもそもの発端は、第一次世界大戦中のイギリスの三枚舌外交のせい、と言われます。3枚の舌の1枚目は、イギリスはフランスとオスマン・トルコ帝国解体後の領土分割を協議し結んだ、サイクス・ピコ協定です。以前お話しました通り、英仏の資本の集中投下場所に応じて、中東の南部をイギリスが、北部を...
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東京IPO特別コラム:「歴史の重み:イスラム・現代 前編」
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現代中東を理解するための基礎知識
ここでは、イスラム世界の中でも中東、トルコ、イラン、エジプト(以後イスラム地域と呼びます)及びそのヨーロッパ移民を扱っていきます。
さて、日本人に馴染みの薄いイスラム地域を理解するのに、大事なキーポイントが2点あります。すなわち、この地域内での人口の大小と産油国か否かです。前者...
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